ayasui 切絵展 「氷裏」 取材レポート
第5話 階段を昇る
◎氷裏 まもなく開演
氷裏開催が数日まで迫っている。こちらのレポートもそろそろ佳境へと差し掛かった。
今回はハーフムーンホールの内部を紹介しよう。
◎不思議な空間
カメラを片手に代理取材を行ったT氏とayasui。地図の道順を間違えるなど、紆余曲折を経て、たどり着いたのは、氷裏開催となるハーフムーンホール。住宅地に建つこの場所は、見た目こそ周辺環境にとけ込む静かなたたずまいであるが、一歩中へ踏み込むとそこには少し不思議な空間が広る。
現地を訪れたayasuiの言葉を借りるならば、
「外国のお家のようでした」である。
入口から中へ。
当日、2つの氷裏はそれぞれの方向に分かれる。
階段を降りれば、川上氏の『氷裏』へ。
階段を昇れば、ayasuiの『氷裏』へ。
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幾重に折れる階段。壁面にはオーナーが所蔵する美術作品。ひとつ間違えば無機質なコンクリートの壁だが、気品あるディスプレイが施されることにより、このホール内の壁はスタイリッシュなオブジェのように空間全体を引き締める。
左の扉から階段を上れば、切絵展。右の階段を降りれば舞台となる
切絵展ドア前には靴袋が完備されている。階段を昇る際には靴を脱いでいただくようお願いいたします
ワタシは内装をみた時(今回は映像でのみの確認ではあるが)『調和のとれた格式高い異空間』という感想を持った。
◎氷裏の部屋
階段を昇りきるとそこには、隠れ家のような広い洋室。
ロフトのような、秘密の会合をする倶楽部のような、はたまた
記憶のどこかにある、自分だけの胸に秘めた挿話(エピソード)
のように、何かが潜んでいる
当日はこの猫が皆様を誘導させていただく
ワタシはそこに想いを馳せる。
この場所にayasuiの世界が広がることを。
◎それでは皆様、『さようなら』
唐突であるが、
ここまで、冗長な言い回しを用いて稚拙な言葉で語り、要領を
得ないワタシの文章におつきあい賜ったことへ感謝を述べる。
なぜなら、
この文章が、氷裏開催前の最後の一文となる。
そう思い至り、さようならを申し上げた。
言葉では語り尽くせない。
ayasuiの作品が少しでも多くの方の目に触れることを祈りつつ、
開催前の紹介文を閉じたい。
そして、
当日は、ayasuiの作品とともに氷裏の部屋でお会いしたい。
皆様を、氷裏の舞台でお待ちしている。
(文 河内製作所:佐藤 大陸) ※蛇足※
前回「にごり水展レポート」は
こちらからご確認いただけます。
「にごり水展レポート」
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「氷裏」会場のご案内
下北沢ハーフムーンホール
〒155-0031
東京都世田谷区北沢4-10-4
TEL:03-6423-1126
URL:http://www.halfmoonhall.com/